なぐりがきパラダイス

あいするってなんだ

15周年での休止と25周年での解散・引退に思う自坦の20年

ファンという立場はあくまで提供されたものにしかリアクションができない。

デビュー15周年を目前に発表された滝翼の活動休止。
今年こそ、15周年の今年こそはなにかあるでしょ!って思ってたファンの方をTwitterでたくさん目にしていたので、この発表には目を覆ってしまいました。
ただ、今年に入って15周年に向けての具体的なコメントなんかがまったくでてこない状態だったこともあって、ファンの方たちのなかには「分かってはいた」というリアクションが比較的多かったみたいだし、「待ってるよ」「前向きな決断だと思う!」「15周年の今だからこそ真剣に考えてくれたんだ」と最後には温かいメッセージが溢れていた。

特に舞台でそれぞれに実力をつけ続けている2人。タッキーはよりプロデューサーとして、翼はプレイヤーとして多彩な魅力がある。TVではあまり見かけないから実力を知る人はあまり多くはないけれど、地道に頑張ってきた2人、きっとこの期間を精一杯使って、多彩さが増された滝翼をみせてくれるよね。わたしはファンではないけれど、Jr時代きんきちゃんとよく一緒に出ていた彼らなので、姉目線くらいの気持ちで帰ってくるのを待ちたい気分です。

よくバンドなんかでも活動休止や解散の理由に常套句として「方向性の違い」を持ち出すと思うけど、長年活動しているとやっぱり自分のやりたいことっていうのが鮮明になってくるものだとは思うので、十分に理解できる。元から方向性バラバラじゃん!って思ってても、それでも集団になってやっていくにあたって目指したい方向性や大事にしたいものがズレちゃうと集団で進むことはとうてい難しくなる。それはエンターテイメントに限らず、会社経営だったりブランドだったり。「ここだ!」と思って就職した会社を転職したり独立したりするのも個人の成長につれて考え方や目指したい方向性が変わるからに他ならない。
ただ、タキツバ、ちゃんとパワーアップして帰ってきてね。それはタキツバがファンと交わした約束だと思うから。

そして40歳のbirthdayに安室ちゃんの引退発表。
代々木のアリーナでツアー観たし、前橋まで一人で観に行ったこともあったなぁ。本当に歌って踊りまくるセトリで、MCなんて「ありがとう!」くらいしか言わない魅せるプロフェッショナルだった。いち時代を築き、社会現象を巻き起こし、わが道を恍惚に歩み続けた歌姫は、引き際もとにかく本当にカッコいいなと。百恵ちゃんやキャンディーズなど、昭和のスターで絶頂期に解散したり引退した人たちはいるけれど、25年もずっと第一線で活躍し続けた人が変わらぬ活躍を続ける中で引退するのは安室ちゃんが初めてなのでは?とさえ思う。 あと1年、輝く安室ちゃんを遠巻きながら見られるといいなぁ。TVにも出てくれるといいなぁ。

昨年大晦日で解散した25周年だったSMAP、そして今年25周年の安室ちゃん。
SMAPも安室ちゃんも人気は不動だったし強い固定ファンがいる。それでも形を成さなくなる日がくるんだということを知った、そんな2017年な気がします。

私にとっては、いわゆる”ブラウン管の中の人”という遠い存在だったけれど、本当にすごい人たちだったんだろうなぁ。仕事をしていると本当にそう思う。環境がどこだけ整えられていても、機会が廻ってきても、そのチャンスを掴めるのは本人の努力でしかない。そうして努力を続けて第一線を走り続けてきた人たちのそれぞれの25年を、こんな形だけれど目の当たりにすることなると夢にも思ってなかった。壮大なシナリオのようで。どこまでも伝説になり続ける人たちなんだろうなぁ。

こんな25年を見せてくれる先輩方の姿をみて、いま自坦の2人を想うと。心がやっぱりきゅっと締付けられる。このタイミングで2人一緒のステージに立つことができないきんきちゃん。
つよしくんの耳に起こったトラブルは、改めてきんきちゃんの歌の尊さに気づけたし、2人が一緒に歌えることの有難みを痛感した出来事でもあったし、こういちくんが必死にきんき20周年の感謝を伝え、未来に希望を持てる機会にしようと奮闘してくれたこともとてもよく伝わったトラブルながらの素敵な20周年だった。(まだ終わってないけど)それでも、タキツバの休止や安室ちゃんの引退ニュースに触れると、自坦が活動を継続してくれていることに心から感謝すると同時に、今すぐに会いたいと思ってしまうわけで。それが叶わない今がとても切なく苦しい。。
そしてそんなファンの気持ちを、彼らはきっと察している。その上で、いま目の前にある仕事を全うしているんだろうな。つよしくんの耳がどうか快方に向かって、2人で歌唱できる日が来ますように。。。

そしてわたしにできることは、あいもかわらず取り上げてくれたTV番組や雑誌媒体などに感想や感謝の手紙を送り、すべからく自坦が公式に提供してくれるものにお金を落とし需要を数値として形にすることだけである。
いつまで形を成してくれるか分からない自坦に、今日も「ありがとう」を伝えることだけが私に許される愛し方なんだろうね。